エーリッヒ・フロム

1900年 – 1980年
ドイツの社会心理学者・精神分析学者


たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのだ。


勇気とは、あえて危険をおかす能力であり、苦痛や失望をも受け入れる覚悟である。


人間が自分で意味を与えないかぎり、人生には意味がない。


未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」と。
成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。


現代人は、ものごとを急いでしないと、何か、つまり、時間を損したような気持ちになる。
しかし、時間つぶし以外には、浮かせた時間をどう使っていいのかは分からないのである。


一人でいられる能力こそ、 愛する能力の前提条件なのだ。


愛は「自由の子」なのであり、決して「支配の子」ではない。


現代人の幸福というのは、ショーウインドーを覗いてみて快感を味わったり、現金または賦払金で買えるだけのものを買うということにあるようである。


愛は技術だろうか。
技術だとしたら、知識と努力が必要だ。


過去の危険は人間が奴隷になることだった。
未来の危険は人間がロボットになるかもしれないことだ。


人間が完全に自然から離れることはない。
あくまで人間は自然の一部だ。