オスカー・ワイルド
1854年 – 1900年
アイルランド出身の詩人・作家・劇作家
私たちは、不必要なものだけが必需品である時代に生きている。
教育は結構なものである。
しかしいつも忘れてはならない。
知る価値のあるものは、すべて教えられないものだということを。
誰でも愛される価値がある。
もっとも、「自分こそそうだ」と思い上がっている者は別だ。
若いときの自分は、金こそ人生でもっとも大切な物だと思っていた。
今、歳をとってみると、その通りだと知った。
ほとんどの人々は他の人々である。
彼らの思考は誰かの意見、彼らの人生は模倣、そして彼らの情熱は引用である。
男は退屈だから結婚し、女は好奇心から結婚する。
そしてどちらも失望する。
善人はこの世で多くの害をなす。
彼らがなす最大の害は、人びとを善人と悪人に分けてしまうことだ。
経験とは、誰もが自分の過ちにつける名前のことだ。
ファッションとは、耐えがたいほどの醜さの一種であり、それゆえ半年ごとに変わらざるを得ないのだ。