寺田寅彦

1878年 – 1935年
東京府(現在の東京都)
物理学者・随筆家・俳人


いわゆる頭のいい人は、言わば足の早い旅人のようなものである。
人より先に人のまだ行かない所へ行き着くこともできる代わりに、途中の道ばたあるいはちょっとしたわき道にある肝心なものを見落とす恐れがある。


「知らない」と「忘れた」とは根本的にちがう。


天災は忘れた頃にやってくる


疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う。


興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである。


「心の窓」はいつでもできるだけ数をたくさんに、そうしてできるだけ広く明けておきたいものだと思う。


子どもを教育するばかりが親の義務でなくて、子どもに教育されることもまた親の義務かもしれないのである。


科学は不思議を殺すものではなく、不思議を生み出すものである。