藤沢周平

1927年 – 1997年
山形県
小説家


飯の糧にならないことが、心の糧になる。


昔は群れの中の1匹の羊であるより、孤独なオオカミでありたいとひそかに思った男たちが、あちこちやたらにいたような気がする。


一人の平凡な人間もドラマを持っている。
こういう人に興味を惹かれる。


私は所有する物は少なければ少ないほどいいと考えているのである。
物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだん消しながら、やがてふっと消えるように生涯を終ることが出来たらしあわせだろうと時どき夢想する。