名言discovery ⑧ ~フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー~
幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人がよいと思うものを持っているからではない。
フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(1613年 – 1680年)
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他の人が持ってるものって、なんか良く見えちゃうんですよね。
フランスの貴族であり、モラリスト文学者の フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー が残したとされる言葉です。
※モラリスト(moralist)は直訳すると道徳家ですが、この場合は人間の日常を観察し、そこから人間とはなにか、どうすべきかについて深く考える人々を指すそうです。
ざっくり人物紹介
フランソワ・ド・ラ・ロシュフコーは1613年に、フランスのパリで生まれます。
名門貴族の出身ですが、多くの戦(三十年戦争など)に参加したとの事。
しかし、当時の国王・ルイ13世の宰相だったリシュリューと対立したことにより、投獄や謹慎を受けてしまったそうです。
(ちなみに、アレクサンドル・デュマの小説「三銃士」に悪役として登場しているのがリシュリューらしいです。)
その後も軍務に復帰したものの、リシュリューの後継者ともいえるイタリア人枢機卿・ジュール・マザランと対立。
貴族たちが起こした王政への反乱「フロンドの乱」に加わるも敗北。
この時に貴族としての権益を失ってしまったようです。
1680年、66歳の時に、パリで死去。
彼の代表作は「箴言集」。(原題は Réflexions ou sentences et maximes morales)
「しんげんしゅう」と読むそうです。
どうやら、この作品の中に今回取り上げた言葉が書かれているみたいですね。
(生い立ちや経歴などはWikipedia および いくつかのサイトを参照しています。)
冒頭でも触れましたが、「他人が持っているもの」や「トレンドのもの」って、何故かよく見えて欲しくなってしまう事があります。
それらを手に入れた時は嬉しいかもしれませんが、後から考えてみると「本当に欲しいもの」だったかは微妙な時がありますよね。
それらはあくまでも「流行り」だったり「他人の好み」だったりします。
人付き合いの為に仕方ない事もあるかもしれませんが、あまりにも他人やトレンドに流された人生だと、疲れてしまう事があります。
何事も「程々に」ですね。