名言discovery ㉑ ~ジョン・ラスキン~
あらゆる旅はその速さに比例してつまらなくなる。
ジョン・ラスキン(1819年 – 1900年)
この名言への投票はこちらのページから出来ます。
何かと「タイパ」とか言われる時代、皆さんはどう感じるでしょうか?
評論家・思想家であるジョン・ラスキンが残したとされる言葉です。
ざっくり人物紹介
ジョン・ラスキンは1819年、イギリスのロンドンに生まれます。
親は裕福な葡萄酒商人だったとの事。
母親が熱心な福音派の信者で、幼いころから聖書の暗記を命じられるなど、学校には行かず両親と家庭教師によって宗教色の強い教育を受けたとなっています。
その為、子供の頃は友達もいなかったそうです。
オックスフォード大学のクライストチャーチ校に、高額授業料納入特別学生として進学。
しかし、大学になじめず、病気を繰り返していたようです。
それでも詩作では才能を発揮して、在学中に詩の賞を受賞したとの事。
この頃に、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(イギリスの画家)と交流があり、彼の芸術を擁護するエッセイを執筆したり、批評活動へと入ったそうです。
1848年、エフィー・グレイと結婚。(1854年に離婚)
1869年 – 1879年、オックスフォード大学の教授職に就く。
ここでルイス・キャロル(イギリスの数学者・論理学者・写真家・作家:不思議の国のアリスの作者)と出会ったそうです。
また、『不思議の国のアリス』のモデルであるアリス・リデルの美術の家庭教師もしていたとの事。
1878年、ホイッスラー(アメリカの画家・版画家)の作品を酷評したことが原因で、名誉棄損で訴えられます。
ラスキンはこの裁判で敗訴し、名を落とすことになります。
晩年は湖水地方(イングランドの北西部・カンブリア郡あたりの名称)の湖岸のブラントウッドに住んで活動していたそうです。
1900年、80歳の時に死去。
主な著書に
『近代画家論』
『建築の七燈』
『黄金の河の王様』
『ヴェネツィアの石』
『芸術経済論』
などがあるようです。
(生い立ちや経歴などはWikipediaを参照しています。)
テレビでも過去に弾丸ツアーとかやっていましたね。
それはそれで良いかもしれませんが、「次っ!次っ!」って、やっぱり慌ただしく感じちゃいます。
ただでさえ変化の激しい時代、旅くらいはじっくりと味わいたいですね。
もしかしたらラスキン氏は人生そのものに対しても言ってるかもしれませんが・・・