イワン・ツルゲーネフ
1818年 – 1883年
ロシアの小説家
「明日は、明日こそは」と、人は人生を慰める。
この「明日」が、彼を墓場に送り込むその日まで。
子供は空を飛ぶ鳥である。
気が向けば飛んでくるし、気に入らなければ飛んでいってしまう。
金は天下のまわりものだ。
いつもこちらをよけてまわるのが気にくわないが。
乗りかけた船には、ためらわずに乗ってしまえ。
僕が天を仰ぐのは、くしゃみをしたいときだけさ。
人の幸福はすべて、他の人の不幸の上に築かれている。
疲れた人は、しばし路傍の草に腰を下ろして、道行く人を眺めるがよい。
人は決してそう遠くへは行くまい。
私はだれの意見にも賛成したいと思わない。
私は自分の意見を持っている。
人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。
でないと人間はすぐに思いあがる。
明日という言葉は、優柔不断な者と子供たちのために考え出されたものだ。