井深大
1908年 – 1997年
栃木県
電子技術者・実業家
アイデアが重要なのではない。
一つのアイデアをどうやって、具体的にしていくかが重要だ。
多くの人たちに利用されてこそ、技術である。
ヒット商品は、時代に迎合しない新しい発想から生まれる。
ものの種類であれ、つくり方であれ、売り方であれ、新しいものを考案しよう。
人真似、猿真似はやめておこう、真似では勝利は得られない。
積み重ね方式でこれが出来たからこれにしよう、その次はこれをやろうというのでは、とうてい出来っこない。
心を満足させることで科学の存在価値がある。
「物」だけで「もの」を考える時代は終わった。
これからは「心」と「意識」を考えたものづくりの時代だ。
一見、無駄のように思える研究、バカバカしいようなアイデアが創造の命だ。
この『無駄=不合理』を解さない人間はほしくない。
中小企業の社長になったつもりで考えろ。
彼らは自分が全責任を持って仕事をするから、創意工夫がある。
本当の経営者は、来年、再来年に何をやろうかと言うときに、ターゲットを広げず、むしろ狭めていく。
そこに集中するために、無駄を省いていく。
育児くらい崇高で素晴らしい仕事はない。
0歳から始まる、よい習慣のくり返しだけが、人間をつくる最大条件であろう。
しかも、親の意識と努力と忍耐だけが、それを可能にするのである。
世界平和を真剣に希求するならば、これからの世代をになう幼児たちの教育にもっと重点をおき、むしろ、それに賭けるくらいの心がけが必要なのではないでしょうか。
立派な人間になるための一つの条件は、 自分が心から尊敬できる人を持つことだろう。