渋沢栄一

1840年 – 1931年
武蔵国(現在の埼玉県)
実業家・官僚


長所を発揮するように努力すれば、短所は自然に消滅する。


反対者には反対者の論理がある。
それを聞かないうちに、いきなりけしからん奴だと怒ってもはじまらない。
問題の本質的な解決には結びつかない。


金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。
しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのもたしかである。
金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。


商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。


事業には信用が第一である。
世間の信用を得るには、世間を信用することだ。
個人も同じである。
自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。


一個人がいかに富んでいても、社会全体が貧乏であったら、その人の幸福は保証されない。
その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない。


人は死ぬまで同じ事をするものではない。
理想にしたがって生きるのが素晴らしいのだ。


真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのがよい。


信用はそれが大きければ大きいほど、大いなる資本を活用することができる。
世に立ち、大いに活動せんとする人は、資本を造るよりも、まず信用の厚い人たるべく心掛けなくてはならない。


もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。